当院の不妊治療内容と方針

1 治療内容

1)一般不妊治療

●性交タイミング指導
 基礎体温やホルモン検査、超音波検査による卵胞計測等により、排卵日を予測したり、人工的に排卵させるなどして、排卵に合わせて性交のタイミングを指導する治療法です。この治療法の重要なポイントは排卵日を正確に見極めることです。

●人工授精(AIH)
 ご主人の精液を洗浄濃縮した後、細い管で精子を直接子宮の中に注入する治療法です。AIHの目的は、「受精が行われる場である卵管膨大部に到達する精子の数が少ない場合、子宮頸管や子宮腔に直接、精子を送り込んであげることで、卵子に到達する精子の数を増やす」ことです。重要なポイントは性交タイミング指導と同様に、排卵時期を正確に特定することです。

2)高度不妊治療

●体外受精(IVF―ET)
 採卵により卵子を体外に取り出し、培養液の中でご主人の精子と受精させた後、しばらく培養した胚(受精卵)を子宮内に戻し(胚移植)、着床を待つ方法です。重要なポイントは、数個以上の成熟した卵子を採卵するために、適切な卵巣刺激法を選択すること、精子と卵子の適切な管理及び、受精卵の培養技術です。

●顕微授精(ICSI)
 体外受精での受精率が悪かったり、ご主人の精子がとても少ない場合は、顕微授精になります。ICSI(イクシ/卵子細胞質内精子注入法)といって、髪の毛よりも細いガラスの針を使って、卵子の細胞質の中に精子を送り込みます。1個の卵子に注入する精子は1個なので、卵子の数だけ精子数が確保できれば、顕微授精ができ、重症の男性不妊にも朗報を与える治療法です。
 顕微授精は顕微鏡下で行う精密な操作で、極めて熟練を要します。エンブリオロジストの技術のレベルが顕微授精の結果を左右します。

顕微授精(ICSI)

中央が卵子。左は卵子を固定するホールディングピペットです。卵子に到達寸前の細い針がマイクロピペットで、中に精子が1個含まれています。ピペットは卵子の外側にある透明帯(とうめいたい)と囲卵腔(いらんくう)を通過して細胞質に達し、精子が注入されます。この精子と卵子が受精して胚に育っていくのです。

2 不妊原因に基づく治療方針




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